ちなみにブリード現象はコーキングの成分に含まれる可塑剤が染み出てきて、表面がベタベタとする現象のことです。
写真のようにノンブリードではないコーキングを使用すると、写真のようにコーキング表面がベタつき汚れがついて黒っぽくなります。
伸縮性は高いですが、紫外線にはあまり強くないです。
そのため、上から塗装で保護することが前提となります。
3.コーキングの打ち直しが必要な外壁の劣化症状4選
様々な役割や種類があるコーキングですがもちろん寿命はあります。
紫外線や雨風の影響を受けやすいことから、約7~10年程度で徐々に硬化し劣化していきます。
コーキング施工当初はゴムのような弾力性がありますが、紫外線を受けること少しずつ硬くなりやがてひび割れなどの劣化となります。
具体的にどのような症状があればメンテナンスが必要であるか、危険度が高い順に詳しく紹介します。
3-1.コーキングの剝がれ
コーキングの剝がれがある場合、内部のボンドブレーカーと呼ばれる青色のテープが見えます。
このボンドブレーカーはコーキングの密着を防ぐためのテープです。
コーキングが完全に剝がれている状態なので、サイディングボードの内部にどんどん湿気や雨水が侵入し、湿気が外部に逃げようとする力が働き外壁材を押し上げてしまいます。
浮いてしまったサイディングボードは完全に元通りにすることが難しいため、できれば剝がれてしまう前段階で外壁塗装工事を依頼された方が良いでしょう。
3-2.コーキングの破断
コーキングが破断は、ひび割れなどの初期の劣化症状が進行することで起きます。
お住まいの外壁でこのような症状があれば、すぐに点検依頼を検討しましょう。
3-3.コーキングのひび割れ
コーキングにひび割れがある場合、できる限り早急なメンテナンスが必要です。
紫外線や雨の影響を受けることによって硬く硬化したコーキングはひび割れが生じてしまいます。
これは施工不良ではなく経年劣化の一種ですので避けては通れません。
外壁材がサイディングの場合はボードの下に二次防水の役割で防水シートが施工されており、ひび割れが雨漏りに直結するわけではありません。
しかし、写真のようなALCの場合は防水シートが施工されていないケースが多く、雨漏りの直接的な原因になりますので早急に点検依頼をしましょう。
3-4.コーキングの縮み
コーキングが縮み、隙間が出来ている場合は注意が必要です。
これは弾力性がなくなり硬く硬化したことによってコーキングの厚みが薄くなってきたため生じます。
上記でご説明させて頂いた破断やひび割れに比べ緊急度はありませんが、今後どんどん劣化が進行してしまいますので早急な対処をされることをおすすめしております。
4.コーキング工事の2つ工法と施工費用
コーキング工事には2種類あり、既存のコーキングを撤去する場合は撤去・打ち替え工法。
既存のコーキングの上から施工する場合は、増し打ち工法を行います。
工事項目 | 1mあたりの単価 |
増し打ち工法 | 550円~900円 |
撤去打ち替え工法 | 750円~1,800円 |
4-1.コーキング増し打ち工法(550円~900円/m)
増し打ち工法とは、既存のコーキング材の上から新しいコーキング材を充填させていく工法です。
増し打ち工法の工程
- 既存コーキングの汚れを清掃しプライマーという接着剤のような役割のものを塗布する
- コーキング材を既存のコーキングの上から塗布する(養生からはみ出さないように丁寧に)
- 専用のヘラで平にならし乾燥させたら完成
増し打ち工法のよくある施工箇所
1.サッシ廻りなど
既存コーキングを撤去することによって、外壁材や内部の防水紙を傷つけるリスクのある場合には増し打ち工法を実施します。
2.入隅(いりずみ)
入隅(いりずみ)まわりなども外壁材を傷つけるリスクがありますので増し打ち工法を推奨しています。
3.ALC外壁の一度目のメンテナンス
ALC外壁のコーキング工事にも増し打ち工事を実施しております。
ALC外壁は他の外壁材に比べ厚みがあるため溝が深く、上からコーキング材を充填する増し打ち工事でも十分とされているからです。
しかし二度目のメンテナンスをされるALC外壁では厚みがほぼなくなっているため、増し打ち工法ではなく打ち替え工法を実施します。
4-2.コーキング打ち替え工法(750円~1,800円/m)
打ち替え工法とは既存のコーキング材を撤去したあと新しいコーキング材を充填させる工法です。
打ち替え工法の工程
- 古い既存のコーキングをカッターで撤去する
- 溝に溜まった汚れを清掃する
- プライマーという接着剤のような役割のものを塗布する
- 新しいコーキング材を奥までしっかりと充填させ専用のヘラで平にならしたら完成