ALCのコーキング工事の目安
ALCのコーキングの重要性
パネル状になっているALC外壁の継ぎ目を埋めるのがコーキングの役割。
継ぎ目はいわば雨水などが侵入する可能性のある、お住まいの弱点ですよね。その弱点を解消するのに左右するのがコーキングの耐久性なのです。
目が多い地
大手ハウスメーカーにも使用されるALC。
厚みのあるALCを横幅は305mm~610mm間隔で、コーキングが施されています。
サイディング外壁の目地の多さに比べると、その数は約1.5倍。目地が多ければ多いほど、継ぎ目からの雨漏りリスクは高まります。
非常に頑丈な素材のALCですが、その目地の多さからコーキングのメンテナンスを怠ると家の劣化に繋がりやすいのです。
二次防水がない
サイディングなどの外壁材の場合は、その下に防水シートが貼られることで、万が一ひび割れをしても防水シートが二次防水の役割を担っています。
しかしALCの場合は防水シートが貼られておらず、コーキングの劣化やひび割れが雨漏りに直結しやすいです。
だからこそ、ALCは特にコーキングのメンテナンスが重要なのです。
ALCのコーキングの劣化症状
新築で購入されて10~12年目くらいに「シーリングの部分に亀裂が入ってきて一度見て欲しい」というお問合せをよくいただきます。
パッと見た感じシーリングに亀裂が入っているように見えるのですが、ALCはシーリングの溝の部分が深く亀裂のある部分は実は塗膜部分に入っているだけのことが多いです。
塗膜の奥にコーキングがあり、始め弾力がある状態なのですが年数が経つと段々と硬くなり縮まっていきます。
写真のように深めのひび割れがある場合は注意が必要です。
目地にあるコーキング材は、外壁を保護する塗膜よりも早く痛むことがほとんどです。
築10年を目安に、目地にひび割れや亀裂がないか確認されると良いでしょう。塗膜の劣化よりも目地のコーキングの劣化が、メンテナンスの時期をお知らせしてくれる分かりやすいサインです。
ALCのコーキング工事の費用
ALC目地のコーキングの際は、基本的にコーキング後に塗装を行うことが前提なので、素材はNBウレタンが主流です。
増し打ち | ¥600~¥850/m |
撤去・打ち替え |
¥1,000~¥1,800/m |
となります。撤去打ち替えの場合はサイデイングボードに比べて目地の幅や深さが大きいため、やや高額となります。
2F建て30坪の家の平均的なALC目地のコーキングのm数は
目地・サッシ廻り |
450m~650m前後 |
となります。ただし、m数はサッシの数やボードの貼り方によってかなり変動します。
ALCのコーキング増し打ち
ALCの2回目のコーキング工事の際は、溝がなくなっていることがほとんどなので撤去打ち替え工法が必須となります。
1回目のコーキング工事でも、ひび割れの隙間が大きかったり劣化が激しい場合は、打ち替え工事を実施する場合があります。
ALCの目地のコーキング増し打ち工程
ではALCでコーキング工事の工程を詳しくご説明します。
ここでは一番オーソドックスな増し打ち工法でご紹介していきたいと思います。
コーキング増し打ち工事前
ALCの場合、目地にコーキングを打った上から塗装をするので、コーキングが塗膜に守られる形となります。そのことから、サイデイングボードに比べるとコーキングが長持ちする傾向にあります。
ただしコーキングの成分が抜け落ちると体積が減り、打ちたての状態よりもへこんできてしまいます。
そして写真のようにコーキングがへこんだ分塗膜もへこみ、割れが発生してしまいます。
清掃・プライマー塗布
コーキング打ち替え前には、まず目地部分のホコリやゴミを取り除き、プライマー(接着剤)を塗っていきます。
コーキング充填・ならし
そして新たにコーキング材を充填してヘラ等でおさえてならしていきます。
このあと塗装工事をして仕上がりとなります。
2025.03.10